現在専業主婦をしています。私にはほとんど霊感はありませんが、母親や姉は霊感が強い人なのでこれまでにも色々な経験をしてきたようです。今回のエピソードは、姉と一緒にいたこともあったせいか、霊感のない私が経験した怖い話です。
高校生の時に賃貸に住んでいた時のことです。帰宅後、姉と2階でテレビを見ていました。両親は留守にしていたのでおやつを食べながら2人でまったりしていました。すると、階段を登ってくる音が聞こえました。いつもなら親は帰宅時に「ただいまー」と大声で言うのですが、その時は何も声はしませんでした。姉も足音に気づいたのか2人で顔を見合わせました。「おかえりー」とこちらが言っても何も返してくれません。「え?泥棒?」と姉は言い、近くにあった弟のバットを震えながら握りしめました。意を決して階段に行ったところ、誰もいませんでした。姉妹2人はかなり動揺し、「今、絶対足音聞こえたよね!?」と確認しあいました。階段を降りても泥棒らしい形跡はなかったので、今でもあれはオバケだ、と私たちは思っています。
実はこの家、それまでにも奇妙なことが何度かありました。夜になると2階の部屋の天井がミシミシ言うんです。ネズミのような小動物ではないと思います。というのは、駆け回る感じはなく、いつも同じ隅のほうでミシミシ言うのです。しかもこちらがうるさい!と怒鳴ると5分ほど音が止むのです。この正体が一体何だったのかは結局わかりませんでした。ほかには母親が寝ている時におばあさんが「疲れた、疲れた」と言い体に入ってきたらしいのです。そんなことがあり気持ち悪くなり引っ越すことを決めましたが、後になり恐ろしい事実を知りました。両隣の家、裏、そのまた裏、とそのあたりの女性が精神に異常をきたしていたのです。軒並みなので偶然とは思えません。一体そこで何があったのかはわかりませんが、家を選ぶ時にもう少し注意すればよかったと親も言っていました。と言うのは、家を見学しにいった時、明るい感じがなくちょっと暗いかな?という印象だったそうです。にも関わらず、新しかったし間取りも気に入ったのでそこにしたそうですが、やはり第1印象を考慮すべきだったと反省していました。