私には現在90歳の祖母がいます。数年前から体の具合があまり良くなく、病院に入院しています。私は結婚して二つ隣の県に引っ越したのですが、帰省することがあれば祖母の顔を見に足を運んでいます。もうかなり高齢なのでぼんやりとすることも多くなった祖母ですが、私の顔を見ると本当に嬉しそうに笑ってくれます。いつもお決まりの文句ですが「よく来てくれたね、本当にいいお嬢さんになったね、いつ見ても綺麗だねえ」とこちらが恥ずかしくなるくらい褒めちぎってくれる世界で唯一の人です。
私は結婚して数年子供に恵まれなかったのですが、最近お腹に命を宿すことができました。夫も、夫のご両親も、私の両親も、そして祖母も誰もプレッシャーをかけるようなことは言わず見守ってくれていたので、嬉しくて早く報告したかったのですが、出血があったりとなかなか心落ち着くことができないでいました。そんな中母からメールが来ました。「おばあちゃんが、なんかあったような気がして胸騒ぎがすると言っているよ、大丈夫?」とのことでした。心配させるのも嫌だったので「何にもないよ、大丈夫。おばあちゃんなにか夢でも見たのかなあ?」と返事をしました。しばらくして心配していた出血も収まりお医者さんから普段通りの生活をしても良いと言われたので、両家の両親にだけ妊娠を伝え、周りの親戚などには安定期に入ってからいうのでもう少し黙っていてくれとお願いしました。それはもう喜んでくれましたが、母親たちは経験があるので冷静で、健康であることを願っているけど何があるかわからないからゆっくり、気をつけてねと優しく声をかけてくれました。数ヶ月後、安定期に入って外出ができるようになってきたので久しぶりに祖母に会いに行こうと電車に乗って向かいました。病室に入ると祖母は眠っていましたが、物音で目が覚めたようです。パッと私を見て「今日会いに来てくれるような気がしたのよ、お腹の赤ちゃん元気?」と聞かれました。「元気だよ、ありがとう」と答え、和やかな時間を過ごしました。母親がフライングして伝えたな?と思いメールして見ましたが「まだ何も言ってないよ!」とのことで2人してびっくり。私のことを想ってくれるあまり、テレパシーも使えるようになったのでしょうか・・・私もまだ体型の変化などありませんでしたのでかなり驚きましたが、祖母からの深い愛情を感じた忘れられない出来事になりました。

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