はじめまして、私は33才の二児の母です。これは私がまだ小学3年生立った頃の話です。
私は家族と一緒に母方の祖父母の家に泊まりにいっていました。その日はちょうどお盆の時期だったので先祖にご挨拶の意味もありました。祖父母の家はマンションの3階で、目の前には別のマンションが建っていました。その日はお墓参りに行ったりみんなでご飯を食べて楽しく過ごしました。
さて、夜になると寝苦しい程の熱帯夜になりました。私は疲れているにもかかわらずなかなか寝付けず祖母がうちわであおいでくれました。祖母は昔の人なので、エアコンの風は体によくないと考えていました。暑くて眠れない時間が1時間ほど過ぎるとだんだんと睡魔に負けてやがて眠ってしまいました。私が寝たのを確認すると祖母も布団に入ったそうです。けれどしばらくするとまためがさめてしまいました。暑くて起きたのではなく、何故か自然と目が覚めてしまったのです。みんなが寝静まった部屋で私は布団の中で天井を見ながらボーッとしていました。それから部屋の中を見回して時間が過ぎるのを待っていました。
すると、窓の外に誰ががいるのが見えたのです。祖父母の家はマンションの3階でベランダは別の部屋にあったため、窓の外に誰がが立つことなんぢきません。でも確かに誰がが立っていてこちらを見ているのです。私は体を起こしその人をジッと見ましたが、顔がボヤけてよくわかりません。でも、着物のような白い服をきていて男性だということはわかりました。目の前で摩訶不思議なことがおこっていても何故だか怖くはありませんでした。その人は優しく笑っているように見えました。
さらに、向かいのマンション辺りからもう一人、白い着物を着た人が表れて男性の横で止まりました。その人は女性でした。二人はずっとこちらを見ていました。全く動くことなく、ただただ私達家族が寝ているのを見ていました。
気がつくと私は眠っていました。ちょうどその時、祖父母の家の電話が鳴りました。祖母の父、私から見たひいおじいちゃんが亡くなったという病院からの知らせでした。時刻は午前2でした。
あぁ、ひいおじいちゃんと昔亡くなったひぃおばあちゃんが最後の挨拶にきてくれたんだ、私は直感的にそう思いました。