40代の女性です。たまに不思議な出来事にあうのですが、あまり気にしないように生きてきました。
このエピソードは20年程前の話になりますが今も鮮明に覚えています。
あの日はスーパーで夕食の材料を買い、家に向かって自転車で国道沿いを走っていました。
ふと脇を見ると神社の鳥居が目に入りました。
何故か気になって家とは方向が違うのに神社へ向かって方向転換しました。
鳥居のもとへ到着し、自転車を停めていると一匹の犬が神社の奥から歩いてきました。
白地にまだらの茶色い模様が入った大きな犬で、毛皮も綺麗で青い首輪をしていました。

私は何故か背筋に電流が走ったように体が一瞬硬直し、心臓がばくばくして緊張感で動けませんでした。
犬は大人しく、威厳に満ちた様子で私の目を見つめてきます。外見は犬なのに、犬ではないかんじ。
だんだん私も緊張がとけ、悪い事をする様子でもないし買い物袋の中身を狙う様子でもないし
まぁ大丈夫だろうと思いなおしました。
そして犬の横をすり抜け、参拝をしていこうと鳥居をくぐったところ、何とその犬も一緒に鳥居をくぐってついてきました。
ちょっと驚きましたがそのまま参拝をしていると、横でなにかいいたげにこちらを見つめながら座っています。
あまりに見つめるので、「どうしたの?」とたずねると犬はついて来いといった様子で先導するように神社の奥へ歩きだしました。
内心「えー!怖いし、勝手に歩き回っていいのかな?」と思いつつ、好奇心と犬の迫力に逆らえずについていきました。
神社はよく見ると無人で、社務所も閉まったままで夕刻ということもあるせいか寂しくちょっと怖い感じでした。
しばらく歩くと、敷地内に石碑のようなものが並んでいる場所につきました。
犬はある石の横に座ると「ここだ」と言わんばかりに訴えてきます。
よくわからないままに一通り石碑をぐるっと拝見して、犬を見ると「あれ?僕なんでここいますの?」みたいな顔でさっきの威厳はどこへやら、ごく普通の雑種犬になっていらっしゃいました。
そして犬もどこかへ去っていかれたので、私も不思議な気持ちのまま犬との触れ合いにほっこりしながら帰りました。
なぜか誰にもこのことを言っていませんが、いまだにあれは何だったんだろうと思い出します。
今は引っ越して遠方に住んでいますので、もう少し神社や石碑について調べてみれば違ったのかもとかちょっと後悔しています。

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